「明日からもう行かなくていい」——18年勤めた書店を辞め、38歳でキャリアを選び直した話
About the role
2026年7月末、私は18年間勤めた書店を辞めた。
38歳。妻と、まだ小さな子どもがいる。
そして8月から、LPガス配送という、これまでとはまったく違う仕事を始めた。
先に書いておくと、これは転職の成功談ではない。
新しい職場に出勤して、まだ2日しか経っていない。
この選択が正しかったのかは、今の私にはまだ分からない。
それでも、同じようにこれからの働き方に迷っている人に向けて、今だから書けることを残しておきたいと思った。
18年間、同じ書店で働いた
20歳のころに始めた書店の仕事を、気づけば18年間続けていた。
売場をつくり、商品を発注し、在庫を管理する。
売上の数字を確認し、新人を教え、シフトを組み、店長がいないときには代わりに店を回す。
最初から、すべてができたわけではない。
長く働く中で一つずつ覚え、少しずつ任される仕事が増えていった。
棚の並びを変えたあと、実際に本が売れたときの手応え。
お客様から「あの本はありますか」と聞かれ、すぐに場所が思い浮かぶ感覚。
出版社の方と相談しながら、どの本をどのように見せるか考える時間。
書店員として経験してきたことは、今でも私の大切な財産だ。
仕事そのものが、すべて嫌になったわけではない。
むしろ、書店員として過ごした18年間を、私は誇りに思っている。
それでも、辞めることにした。
このまま20年続けられるのか
辞めた理由を、一言で説明するのは難しい。
責任や仕事量は少しずつ増えていく。
シフト勤務のため、家族の予定を先に決めることが難しい。
人間関係の負担も、積み重なると簡単には無視できなくなる。
どれか一つが、退職の決定打になったわけではない。
一つひとつは、どの職場にもあることなのかもしれない。
ただ、あるとき考えた。
この働き方を、あと20年続けられるだろうか。
そのころ、私は50代後半になっている。
子どもも大きくなっている。
今と同じように働き続けている自分を想像しようとしても、その姿がうまく思い浮かばなかった。
「今すぐ辞めなければいけない」という明確な理由があったわけではない。
だからこそ、ずいぶん迷った。
38歳で環境を変える怖さ
18年間、ほとんど同じ職場で働いてきた。
そこから離れるのは、想像していた以上に怖かった。
収入はどうなるのか。
未経験の仕事を、本当に覚えられるのか。
38歳から新人としてやっていけるのか。
家族の生活に負担をかけないか。
書店以外の仕事でも、自分は役に立てるのか。
退職を決めたあとも、不安がなくなったわけではない。
転職先が決まってからも、「本当にこれでよかったのか」と何度も考えた。
18年間続けてきた仕事を手放すのだから、迷わないほうが不自然だったと思う。
「よく決断しましたね」と言われることもある。
けれど、実際にはそれほど格好のいいものではなかった。
何度も迷い、何度も今のままでいいのではないかと思った。
そのたびに、この先の生活や家族との時間について考え直した。
最後は、「このまま続ける不安」が「環境を変える不安」を、ほんの少し上回った。
それだけだった。
退職日に感じたのは、寂しさよりも解放感だった
退職が決まってからは、引き継ぎの資料をつくった。
自分が日々やってきた仕事を、次の人が困らないように書き出していく。
一つずつ整理してみると、18年間で身につけたことや、任されていた仕事の多さが見えてきた。
最終日が近づくにつれて、周囲の人から声をかけてもらった。
お世話になった人もいる。
一緒に売場をつくった人もいる。
退職を祝ってくれた人もいた。
18年間も働いたのだから、最後はもっと寂しくなると思っていた。
けれど、実際に最後の仕事を終えたとき、最も強く感じたのは別の感情だった。
「明日からもう、仕事に行かなくていい」
そう思った瞬間、驚くほど気持ちが軽くなった。
寂しくなかったわけではない。
もうあの売場で働くことはないのだと思うと、いろいろな記憶が浮かんだ。
それでも、その日にいちばん大きかったのは、間違いなく解放感だった。
そのことに、自分でも少し驚いた。
私は、自分で思っていた以上に疲れていたのだと思う。
長く同じ場所にいたからこそ、疲れている状態が当たり前になり、それに気づけなくなっていた。
38歳で、もう一度新人になった
8月から、LPガス配送の仕事を始めた。
まだ始まったばかりなので、覚えることばかりだ。
ボンベの扱い方。
安全確認の手順。
配送先までの道。
業務で使う言葉。
これから取得しなければならない資格もある。
そのうえ、8月の厳しい暑さの中での仕事だ。
まだ研修の段階なのに、一日が終わるころにはへとへとになっている。
正直に書くと、この仕事で良かったのかと、何度も考える。
考えたところで、答えが出るわけではない。
それでも、疲れているときほど、その問いが頭に浮かんでくる。
18年間、教える側にいることが多かった私が、今はもう一度、教えてもらう側に戻っている。
分からないことは、年齢に関係なく聞かなければならない。
知らない言葉が出てくれば、メモを取る。
その日のうちに、覚えた作業を自分なりに整理する。
38歳で一年生になるのは、やはり落ち着かない。
これまで積み上げてきたものが通用しない場面も、これからたくさん出てくると思う。
ただ、今感じている疲れは、以前とは少し種類が違う気がしている。
新しいことを覚える疲れだ。
分からないことが、少しずつ分かるようになっていく疲れでもある。
慣れれば軽くなるかもしれない、と今は思っている。
確信があるわけではない。
それでも、以前の疲れとは違うと感じているのは確かだ。
勤務時間や休日の見通しも、以前より立てやすくなった。
家族との予定を、仕事のシフトが出るまで保留にしなくてもよくなる。
当たり前にできる人も多いのだろう。
けれど、私にとっては、それがとても大きな変化だった。
18年分の経験は消えなかった
業種が変われば、これまでの経験はすべてゼロになると思っていた。
けれど、実際にはそうではなかった。
限られた時間の中で、作業の順番を考えること。
数や期限を間違えないように確認すること。
分からないことを、そのままにせず質問すること。
相手の説明を聞きながら、重要な部分をメモすること。
今日覚えたことを整理し、次に同じ作業をするときに困らないようにすること。
こうした行動は、書店の仕事でも繰り返してきた。
運ぶものが本からガスに変わっても、仕事に向き合う基本的な姿勢までは変わらない。
肩書きは、会社を辞めればなくなる。
けれど、長く働く中で身につけた考え方や仕事の進め方は、自分の中に残る。
18年間は、決して無駄ではなかった。
むしろ、18年間働いた経験を持ったまま、新しい仕事を始めているのだと思えるようになった。
本業だけで、人生を完成させない
転職と並行して、私はいくつかの新しいことを始めた。
AIを活用した副業。
noteでの発信。
そして、小説の執筆だ。
noteを始めた理由の一つは、書店で経験してきたことを、そのまま消したくなかったからだ。
18年間考えてきた売場づくりや、本の選び方、仕事について感じてきたこと。
会社を辞めれば、話す機会は少なくなる。
それなら、自分の言葉で残しておきたいと思った。
小説も、すでに4万字ほど書いた。
いつかKADOKAWAから出版することを目標にしている。
簡単にかなう目標ではない。
それでも、目標を持つのは自由だ。
本業を生活の土台にしながら、その外側に自分の可能性を少しずつ広げていく。
一つの会社や一つの肩書だけに、自分の人生のすべてを預けない。
転職を機に、私はそういう働き方を目指すことにした。
一発逆転を狙っているわけではない。
副業や小説が、すぐに収入になるとも思っていない。
それでも、少しずつ積み重ねていけば、数年後の選択肢が増えるかもしれない。
以前の私は、仕事から帰った時点で、何かを始めるための気力がほとんど残っていなかった。
これからは、仕事以外のことにも使える時間と気持ちを残したい。
私が優先した三つのこと
今回の転職で、年収だけを最優先にはしなかった。
私が優先したのは、次の三つだ。
家族と過ごす時間。
自分の健康。
そして、無理なく長く働き続けられること。
もちろん、生活にはお金が必要だ。
収入を軽く考えているわけではない。
だからこそ、本業を安定した土台にしながら、副業や発信にも挑戦しようとしている。
ただ、子どもが小さい時期は、今しかない。
仕事が落ち着いてから。
収入が増えてから。
余裕ができてから。
そう考えているうちに、その時期は過ぎてしまう。
あとからお金で取り戻せない時間もある。
今回の転職では、その時間を守ることを優先した。
38歳は、何も持っていない年齢ではない
新しい仕事を始めて、まだ2日しか経っていない。
この選択が正解だったのかは、これから何年もかけて分かっていくことだと思う。
仕事が合わない可能性もある。
思っていなかった問題が出てくることもあるだろう。
今の時点で、「転職してすべてうまくいきました」とは書けない。
それでも、今の時点で感じていることが一つある。
38歳は、何も持っていない年齢ではない。
18年間働いてきた経験を持ったまま、次の仕事を選べる年齢だ。
ゼロからのスタートではない。
これまでの荷物を持ったまま、進む方向を変える。
そう考えると、38歳という年齢は、再出発にはそれほど遅くなかった。
キャリアとは、肩書きや年収を上へ積み上げていくことだけではないと思う。
家族との時間や健康、自分がこれからやりたいことを考えながら、暮らし方と働き方を選び直していく。
それも、一つのキャリアなのだと思う。
同じように迷っている人に、「仕事を辞めたほうがいい」とは言えない。
「そのまま続けたほうがいい」とも言えない。
置かれている状況も、守りたいものも、人によって違うからだ。
ただ、18年間勤めた場所を離れ、38歳で未経験の仕事を始めた人間が、ここに一人いる。
私の選択が正しかったのか。
その答え合わせは、まだ始まったばかりだ。
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About 結代かずみ|ミドルエイジクライシスからの人生次章設計『NEXT CHAPTER』プログラム
これまで仕事で成果は出してきた。でもこのままでいいのか? 周囲には順調に見えても、内側にやるせない停滞感や焦燥感を抱く30代後半〜40代のビジネスパーソンへ。それは人生の次章へ進むサインです。 キャリアと生き方の再設計『NEXT CHAPTER』体験セッション募集(少人数限定)
60~80分の体験セッションでは、「このままの延長線でいいのか」「次の目標に心が動かない」などの違和感を整理し、あなたが今どのフェーズにいるのか、今後の方向性を提示します。
─ 詳細・お申し込みは下記の「ウェブサイト」リンク(note)へ ─ https://note.com/execcoach/n/nf8ed1eaa69ff
【自己紹介|結代かずみ】 外資大手メーカー・ベンチャー・コンサル・個人/法人経営・大学アカデミアを越境。徹底的な自己対話と脳科学、コーチング等を通して自分だけのキャリアと人生物語を築いてきた。自己理解×人生設計×ビジネス戦略で30代後半~40代ビジネスパーソンのミドルエイジクライシスを「人生の次章」につなぐ支援。『NEXT CHAPTER』主宰
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38歳。妻と、まだ小さな子どもがいる。
そして8月から、LPガス配送という、これまでとはまったく違う仕事を始めた。
先に書いておくと、これは転職の成功談ではない。
新しい職場に出勤して、まだ2日しか経っていない。
この選択が正しかったのかは、今の私にはまだ分からない。
それでも、同じようにこれからの働き方に迷っている人に向けて、今だから書けることを残しておきたいと思った。
18年間、同じ書店で働いた
20歳のころに始めた書店の仕事を、気づけば18年間続けていた。
売場をつくり、商品を発注し、在庫を管理する。
売上の数字を確認し、新人を教え、シフトを組み、店長がいないときには代わりに店を回す。
最初から、すべてができたわけではない。
長く働く中で一つずつ覚え、少しずつ任される仕事が増えていった。
棚の並びを変えたあと、実際に本が売れたときの手応え。
お客様から「あの本はありますか」と聞かれ、すぐに場所が思い浮かぶ感覚。
出版社の方と相談しながら、どの本をどのように見せるか考える時間。
書店員として経験してきたことは、今でも私の大切な財産だ。
仕事そのものが、すべて嫌になったわけではない。
むしろ、書店員として過ごした18年間を、私は誇りに思っている。
それでも、辞めることにした。
このまま20年続けられるのか
辞めた理由を、一言で説明するのは難しい。
責任や仕事量は少しずつ増えていく。
シフト勤務のため、家族の予定を先に決めることが難しい。
人間関係の負担も、積み重なると簡単には無視できなくなる。
どれか一つが、退職の決定打になったわけではない。
一つひとつは、どの職場にもあることなのかもしれない。
ただ、あるとき考えた。
この働き方を、あと20年続けられるだろうか。
そのころ、私は50代後半になっている。
子どもも大きくなっている。
今と同じように働き続けている自分を想像しようとしても、その姿がうまく思い浮かばなかった。
「今すぐ辞めなければいけない」という明確な理由があったわけではない。
だからこそ、ずいぶん迷った。
38歳で環境を変える怖さ
18年間、ほとんど同じ職場で働いてきた。
そこから離れるのは、想像していた以上に怖かった。
収入はどうなるのか。
未経験の仕事を、本当に覚えられるのか。
38歳から新人としてやっていけるのか。
家族の生活に負担をかけないか。
書店以外の仕事でも、自分は役に立てるのか。
退職を決めたあとも、不安がなくなったわけではない。
転職先が決まってからも、「本当にこれでよかったのか」と何度も考えた。
18年間続けてきた仕事を手放すのだから、迷わないほうが不自然だったと思う。
「よく決断しましたね」と言われることもある。
けれど、実際にはそれほど格好のいいものではなかった。
何度も迷い、何度も今のままでいいのではないかと思った。
そのたびに、この先の生活や家族との時間について考え直した。
最後は、「このまま続ける不安」が「環境を変える不安」を、ほんの少し上回った。
それだけだった。
退職日に感じたのは、寂しさよりも解放感だった
退職が決まってからは、引き継ぎの資料をつくった。
自分が日々やってきた仕事を、次の人が困らないように書き出していく。
一つずつ整理してみると、18年間で身につけたことや、任されていた仕事の多さが見えてきた。
最終日が近づくにつれて、周囲の人から声をかけてもらった。
お世話になった人もいる。
一緒に売場をつくった人もいる。
退職を祝ってくれた人もいた。
18年間も働いたのだから、最後はもっと寂しくなると思っていた。
けれど、実際に最後の仕事を終えたとき、最も強く感じたのは別の感情だった。
「明日からもう、仕事に行かなくていい」
そう思った瞬間、驚くほど気持ちが軽くなった。
寂しくなかったわけではない。
もうあの売場で働くことはないのだと思うと、いろいろな記憶が浮かんだ。
それでも、その日にいちばん大きかったのは、間違いなく解放感だった。
そのことに、自分でも少し驚いた。
私は、自分で思っていた以上に疲れていたのだと思う。
長く同じ場所にいたからこそ、疲れている状態が当たり前になり、それに気づけなくなっていた。
38歳で、もう一度新人になった
8月から、LPガス配送の仕事を始めた。
まだ始まったばかりなので、覚えることばかりだ。
ボンベの扱い方。
安全確認の手順。
配送先までの道。
業務で使う言葉。
これから取得しなければならない資格もある。
そのうえ、8月の厳しい暑さの中での仕事だ。
まだ研修の段階なのに、一日が終わるころにはへとへとになっている。
正直に書くと、この仕事で良かったのかと、何度も考える。
考えたところで、答えが出るわけではない。
それでも、疲れているときほど、その問いが頭に浮かんでくる。
18年間、教える側にいることが多かった私が、今はもう一度、教えてもらう側に戻っている。
分からないことは、年齢に関係なく聞かなければならない。
知らない言葉が出てくれば、メモを取る。
その日のうちに、覚えた作業を自分なりに整理する。
38歳で一年生になるのは、やはり落ち着かない。
これまで積み上げてきたものが通用しない場面も、これからたくさん出てくると思う。
ただ、今感じている疲れは、以前とは少し種類が違う気がしている。
新しいことを覚える疲れだ。
分からないことが、少しずつ分かるようになっていく疲れでもある。
慣れれば軽くなるかもしれない、と今は思っている。
確信があるわけではない。
それでも、以前の疲れとは違うと感じているのは確かだ。
勤務時間や休日の見通しも、以前より立てやすくなった。
家族との予定を、仕事のシフトが出るまで保留にしなくてもよくなる。
当たり前にできる人も多いのだろう。
けれど、私にとっては、それがとても大きな変化だった。
18年分の経験は消えなかった
業種が変われば、これまでの経験はすべてゼロになると思っていた。
けれど、実際にはそうではなかった。
限られた時間の中で、作業の順番を考えること。
数や期限を間違えないように確認すること。
分からないことを、そのままにせず質問すること。
相手の説明を聞きながら、重要な部分をメモすること。
今日覚えたことを整理し、次に同じ作業をするときに困らないようにすること。
こうした行動は、書店の仕事でも繰り返してきた。
運ぶものが本からガスに変わっても、仕事に向き合う基本的な姿勢までは変わらない。
肩書きは、会社を辞めればなくなる。
けれど、長く働く中で身につけた考え方や仕事の進め方は、自分の中に残る。
18年間は、決して無駄ではなかった。
むしろ、18年間働いた経験を持ったまま、新しい仕事を始めているのだと思えるようになった。
本業だけで、人生を完成させない
転職と並行して、私はいくつかの新しいことを始めた。
AIを活用した副業。
noteでの発信。
そして、小説の執筆だ。
noteを始めた理由の一つは、書店で経験してきたことを、そのまま消したくなかったからだ。
18年間考えてきた売場づくりや、本の選び方、仕事について感じてきたこと。
会社を辞めれば、話す機会は少なくなる。
それなら、自分の言葉で残しておきたいと思った。
小説も、すでに4万字ほど書いた。
いつかKADOKAWAから出版することを目標にしている。
簡単にかなう目標ではない。
それでも、目標を持つのは自由だ。
本業を生活の土台にしながら、その外側に自分の可能性を少しずつ広げていく。
一つの会社や一つの肩書だけに、自分の人生のすべてを預けない。
転職を機に、私はそういう働き方を目指すことにした。
一発逆転を狙っているわけではない。
副業や小説が、すぐに収入になるとも思っていない。
それでも、少しずつ積み重ねていけば、数年後の選択肢が増えるかもしれない。
以前の私は、仕事から帰った時点で、何かを始めるための気力がほとんど残っていなかった。
これからは、仕事以外のことにも使える時間と気持ちを残したい。
私が優先した三つのこと
今回の転職で、年収だけを最優先にはしなかった。
私が優先したのは、次の三つだ。
家族と過ごす時間。
自分の健康。
そして、無理なく長く働き続けられること。
もちろん、生活にはお金が必要だ。
収入を軽く考えているわけではない。
だからこそ、本業を安定した土台にしながら、副業や発信にも挑戦しようとしている。
ただ、子どもが小さい時期は、今しかない。
仕事が落ち着いてから。
収入が増えてから。
余裕ができてから。
そう考えているうちに、その時期は過ぎてしまう。
あとからお金で取り戻せない時間もある。
今回の転職では、その時間を守ることを優先した。
38歳は、何も持っていない年齢ではない
新しい仕事を始めて、まだ2日しか経っていない。
この選択が正解だったのかは、これから何年もかけて分かっていくことだと思う。
仕事が合わない可能性もある。
思っていなかった問題が出てくることもあるだろう。
今の時点で、「転職してすべてうまくいきました」とは書けない。
それでも、今の時点で感じていることが一つある。
38歳は、何も持っていない年齢ではない。
18年間働いてきた経験を持ったまま、次の仕事を選べる年齢だ。
ゼロからのスタートではない。
これまでの荷物を持ったまま、進む方向を変える。
そう考えると、38歳という年齢は、再出発にはそれほど遅くなかった。
キャリアとは、肩書きや年収を上へ積み上げていくことだけではないと思う。
家族との時間や健康、自分がこれからやりたいことを考えながら、暮らし方と働き方を選び直していく。
それも、一つのキャリアなのだと思う。
同じように迷っている人に、「仕事を辞めたほうがいい」とは言えない。
「そのまま続けたほうがいい」とも言えない。
置かれている状況も、守りたいものも、人によって違うからだ。
ただ、18年間勤めた場所を離れ、38歳で未経験の仕事を始めた人間が、ここに一人いる。
私の選択が正しかったのか。
その答え合わせは、まだ始まったばかりだ。
Not the right fit? Search for 「明日からもう行かなくていい」——18年勤めた書店を辞め、38歳でキャリアを選び直した話 jobs in Saskatchewan, Canada
About 結代かずみ|ミドルエイジクライシスからの人生次章設計『NEXT CHAPTER』プログラム
これまで仕事で成果は出してきた。でもこのままでいいのか? 周囲には順調に見えても、内側にやるせない停滞感や焦燥感を抱く30代後半〜40代のビジネスパーソンへ。それは人生の次章へ進むサインです。 キャリアと生き方の再設計『NEXT CHAPTER』体験セッション募集(少人数限定)
60~80分の体験セッションでは、「このままの延長線でいいのか」「次の目標に心が動かない」などの違和感を整理し、あなたが今どのフェーズにいるのか、今後の方向性を提示します。
─ 詳細・お申し込みは下記の「ウェブサイト」リンク(note)へ ─ https://note.com/execcoach/n/nf8ed1eaa69ff
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